これからは医療や生活はさらに進歩してより長寿になるかもしれません。 ですがいくら長寿になっても健康寿命が長くないと自立した生活は送れず要介護や寝たきりの 生活が長くなってしまいます。
ちなみに厚生労働省の発表によると
| 平均寿命 | 健康寿命 | 平均寿命ー健康寿命 |
男性 | 79.55歳 | 70.42年 | 9.13年 |
女性 | 86.30歳 | 73.62年 | 12.68年 |
男性で約9年、女性の方はなんと12年も介護が必要となっています。
国も医療費が加算して逼迫してきています。
これからは老後の自身の健康は意識的に努力により健康寿命を長くし平均寿命に少しでも近づけなければいけませんね。
ストレッチがロコモ予防に効果的な科学的根拠
ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、筋力低下や関節の機能障害により移動機能が低下する状態であり、高齢者の自立生活維持を妨げる重要な健康課題です。その予防には筋力トレーニングや有酸素運動が推奨されていますが、近年ストレッチの役割にも注目が集まっています。
複数の研究で、ストレッチが筋肉や関節の柔軟性を高めるだけでなく、バランス能力や姿勢制御の改善にも寄与することが示されています。例えば、2017年に発表された研究(Suzuki et al., Journal of Physical Therapy Science)は、週数回のストレッチを含む運動プログラムが高齢者の下肢筋力と歩行機能の維持に効果的であることを報告しています。この柔軟性の向上により、転倒リスクも低減し、結果としてロコモの進行予防に繋がる可能性があります。
さらに、ストレッチは血流改善や筋肉の疲労回復促進効果もあり、継続的な運動習慣の維持をサポートします。日本整形外科学会もストレッチを含めた総合的な運動療法をロコモ対策のひとつとして推奨しており、特に関節の可動域を広げることが機能低下予防に重要だと指摘しています。
以上のことから、ストレッチは筋力強化やバランス訓練と組み合わせることで、ロコモ予防に効果的な簡便かつ安全な方法として科学的にも裏付けられています。
40代以上の約80%以上がロコモ予備軍といわれています。
30代以降は将来を見据えてロコモ予防をしましょう。